読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

さとーの高専追っかけ日記

昔は学生として,今は職員として高専に通うさとーが,高専生の頑張っている姿についてまとめていきます.

高専の学科にまつわるお話

kosenconf Adevent Calendar 2010参加エントリーです

昨日は@さんの「高専の先生にまつわるお話」でした.
昨日は先生にまつわるお話だったので,今日は職員にまつわる話でもいいかなぁと思ったのですが,
「赤とんぼ」や「EM-高専カンファレンス」でそこら辺の話は書いてしまっているし,
カンファレンスでもお話ししたことがありますから,今回は自重しましょう.


…で,今日は何について書こうか考えながら,悩んでいたのですが,
今日は,「高専の学科」についてかいてみましょう.


私は,一関高専の「物質化学工学科」を卒業して,
今は福島高専に勤務しています.
福島高専にあるのは,「物質工学科」です.


この2つの学科の違いってわかりますか?
多分,その学科に関係のある人じゃないとわからないと思います.
この2つの学科は両方とも化学系の学科ですが,
「物質化学工学科」は,化学工学的な要素を多く含み,
「物質工学科」は,材料や素材に重点が置かれた学科になります.

なので,「物質化学工学科」の実験は,工場で本物の蒸留塔の操作をするなど,
化学工学的な部分が多くあり,物質化学工学科の実習工場があったりします
(なので,入学時には白衣と作業着をセットで購入しました).


一方「物質工学科」では,高分子材料の合成など材料を作り出すことに
力点が置かれた実験が多く,蒸留塔の操作など行うことはありません(なので,白衣だけ購入する).


元々は,
「化学工学科(Department of Chemical Engineering)」
「工業化学科(Department of Industrcal Chemistry)」とよばれていたのですが,
平成の初めあたりから,生物化学的な要素を含む必要が出てきたため,
改称が行われ,「物質化学工学科」「物質工学科」と変化していきました.


さて,「物質工学」というと,単純に英語では「Material Engineering」
となってしまい,化学系の学科というイメージは薄れてしまうような感じがします.
高専において,「物質工学科」を初めとする化学系学科が
どのような英語表記をされているかを見てみましょう.


学科(日本語) 学科(英語表記) 高専
応用化学科 Department of Applied Chemistry 神戸市立高専
物質工学科 Department of Applied Chemistry 秋田
物質工学科 Department of Chemical and Biological Engineering 八戸,鶴岡,福井,宇部,佐世保
物質工学科 Department of Chemical Science and Engineering 東京,有明,都城
物質工学科 Department of Chemistry and Biochemistry 福島,沼津
物質工学科 Department of Material and Environmental Engineering 函館
物質工学科 Department of Science and Engineering for Materials 苫小牧
物質工学科 Department of Chemistry and Material Engineering 茨城
物質工学科 Department of Material Chemistry and Bioengineering 小山
物質工学科 Department of Chemistry and Materials Science 群馬
物質工学科 Department of Materials Engineering 長岡
物質化学工学科 Department of Chemical Engineering 一関・奈良
物質化学工学科 Department of Materials Chemistry 旭川
物質化学工学科 Department of Materials Science and Chemical Engineering 北九州
物質化学工学科 Department of Applied Chemistry and Chemical Engineering 富山(本郷)
生物応用化学科 Department of Chemistry and Biochemistry 鈴鹿
生物応用化学科 Department of Applied Chemistry and Biotechnology 新居浜
生物応用化学科 Department of Biochemistry and Applied Chemistry 久留米
生物化学システム工学科 Department of Biological and Chemical Systems Engineering 熊本(八代)
生物資源工学科 Department of Bioresources Engineering 沖縄

のように,同じ学科名のはずなのにそれぞれの高専によって様々な表現がされていることがわかります.


ちなみに,似たような学科で「材料工学科」というのも存在しています.
こちらはどちらかというと「金属材料」を元にする学科なので機械系の学科ということができます.

学科(日本語) 学科(英語表記) 高専
材料工学科 Department of Materials Science and Engineering 鈴鹿,久留米
環境材料工学科 Department of Environmental Materials Engineering 新居浜
マテリアル環境工学 Department of Materials and Environmental Engineering 仙台(名取)


こちらの方が本来の「Material Engineering」にちかいイメージになっています.

どのように表現しているかで,各高専・各学科がどの部分に力を入れたいのかがわかると思います.
私も調べてみて,これほどに差異があるものなのかとびっくりしてしまいました….


ということで,私の担当分はこれまで.
これから,明日の沼津の酷いスライドを作る作業が残っています…

明日は,沖縄の@さん,期待して待ちましょう.